2011年7月26日火曜日

次世代中間発表 7/26 Part1

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飯干君
宮藤官九郎作品の人気の秘訣
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宮藤官九郎の代表作品の紹介・作品の特徴を紹介

[ クドカン作品の特徴 ]
大衆向けではなく、若者向けの作品である
ネタが最後まで謎として残る / 役柄の設定が特殊
詐欺師、落語家、ヤクザ
様々な芸能人が本人役で出ている


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[ 佐々木よりコメント ]
他のメンバーの研究にも言える事ですが、ただ「○○研究」ということで、資料から得た内容を発表するだけでは、なかなか「研究」として成立しないですね。飯干君の視点での切り込み、飯干君が実際に行った作業( インタビュー、アンケート、統計調査 )がないと、「研究の軸」が見えてきません。
原作と宮藤官九郎脚本の比較についても、まだまだ表面的なもので、一般の視聴者が感じているものと大差ないかもしれません。 原作とDVDとの比較についても、もっと踏み込んだ形での調査( ポイントをつけながらのメモ )や、数値的解析などが必要かもしれません。飯干君自身が述べていましたが、夏休みの時間を、有効に使って研究を進めてください。

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斎藤さん
子役が成功する方法について
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「マルモのおきて」の成功例から
かわいい子役ふたりの魅力によって、高視聴率を得た
10歳未満の子役が、20万枚以上の売り上げは、34年ぶりの快挙

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1920年 〜 1960生まれの子役について、その後の活躍
子役とは:0歳 〜 15歳までの児童は、俳優であれば働ける

労働環境の問題:学業と仕事の両立ができない
子役のイメージから脱却できない
熱心な親(ステージ・ママ) による圧迫

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[ 労働法 ]

日本と米カリフォルニア州との、労働基準の比較
米では、細かく年齢層に分けての規定がある


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[ 佐々木よりコメント ]

「子役が成功するかどうか?」というテーマで進めると、ちょっと週刊誌的な、興味本位な研究に思われるかもしれませんね。「労働基準局による規定」の細かさなどから見ると、明らかに日本よりも、欧米のほうが、細かく考慮されたルールがあることが分かります。
「子役の仕事のルール」にかかわらず、いろいろな面で、日本の映像業界は、遅れているのです。これは、映画・テレビ業界の「成熟度」のバロメーターかもしれません。アメリカでは、ロケをサポートする警察のシステム。ロケ隊を迎え入れる地元の協力体制など、さまざまに発達した「映画文化」があるのです。
この研究は、もしかすると「子役の労働環境の比較からみた、日米映画産業産業の研究」という方向にいった方が、価値を持つのかもしれませんよ。

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今野君
視聴覚障害者向け映画鑑賞システムの提案
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第61回国連総会において「障害者権利条約」が採択された。
視聴覚障害者にむけて補助的なサービスが義務づけられている。

しかし、映画館においてもテレビ放送においても、視聴覚障害者のためのサービスは実現が遅れている。デジタルシネマの普及によって、こうしたサービスの実現の可能性がより高まっているのにも関わらすである。

VPF (バーチャル・プレビュー・フィー)

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[ 佐々木よりコメント ]
大学院生の大橋君の研究をもとに、調査を始めたことで、卒業研究としても突然に充実したものに見えてきました。この基盤をむだにしないように頑張ってください。今後は、デジタルシネマのワークフローを、しっかり調査して、映画業界にスムーズに導入できるような提案を作り上げてください。じっくりと調査をして、しっかりと検討して、実際に実現可能な形での提案を作り上げるよう、頑張ってください。
7/27には、イマジカさんにお邪魔して、デジタルシネマの制作工程についてインタビューするそうですが、しっかりと頑張ってください。

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金子さん
日本のエンタテインメント力の追求
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日本のエンタメは、海外で評価が高いというが、それは本当なのか?「クール・ジャパン」といわれる、日本のエンタテインメントは、本当に世界に通用するのか、考えてみる。

エンタテインメントは、コミュニケーションツールのひとつ / 発信者と受け手がなければ / 人間が生きる上で必要なもの



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[ 佐々木よりコメント ]

「エンタテインメントとは何か?」という、大上段にかまえた研究テーマは、なかなか潔くてよいかと思います。しかし、これだけ本質的な問題は、ある意味で「人間研究」であり、「人間文化の研究」であり、社会学的な研究にもなるかと思います。本当は、とても「でかい」研究なんだよな〜。

そうなると、なかなか自己流の分析だけでは限度があるかもしれませんね。金子さん流の分析や考察は、なかなかするどいと思いますので、その分析の対象をもっと広げてみてはどうでしょうか? 例えば、日本でいうと、歌舞伎、講談、落語といった伝統芸能の成立を調べてみるとか。あるいは、ローマ帝国で民衆が楽しんでいた娯楽について。

それから「クール・ジャパン」は本当に強いか?という問題は、日本の経済産業省にとっても、重要な問題なんだよ〜。だから、エンタメ市場における、貿易収支なんかも調べてね。いまのところ、日本とアメリカでいうと、日本は圧倒的な輸入超過かもしれません。

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